日本木造住宅産業協会

(一社)日本木造住宅産業協会(略称/木住協)は、木造軸組工法住宅等の普及と健全な発展に寄与することを目的とした法人です。

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住まいの情報

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頑張る会員企業訪問記

日本の気候風土には木造住宅

日本には四季があります。また高温多湿です。そんな日本の気候風土に一番合うのは木造軸組工法住宅。
素材である「木」の特性から、調湿性や吸音性に優れ、地球環境や人の健康にもやさしいのが最大の特徴です。
そこで、木住協の機関誌「木芽」に掲載している頑張る会員企業訪問記を紹介します。

誠意のトークと技術でかなえる『姫路基準』のいい家づくり(株式会社 モリシタ・アット・ホーム)

代表取締役:森下 泰成 氏

社員総勢15名という少数精鋭ながら、年間約60棟の実績を誇るモリシタ・アット・ホーム。代々大工の家系という森下社長が受け継いたのは、大工技術ではなく本当の『家づくり』を知る職人魂だったのかもしれない。
「お客様をだまして売るのはカッコ悪い。粋じゃない売り方はしたくない。」という森下社長率いるモリシタ・アット・ホームでは、社長のモットーを全社で受け継ぎ、家づくりを単にモノづくりに終わらせない誠意の対応が好評を呼び業績へとつながっているのである。

一度建てた方はもちろん、『建てていない方』までも魅了してやまないモリシタ・アット・ホームの魅力とは?競合他社を寄せ付けないその圧倒的な魅力の源を探ってみた。

高品質な木造注文住宅を目指して

『奥さまがいつもご機嫌で暮らせる家』をテーマに、“空調設計”と“家事動線”にこだわった住まい。代々大工の家系で、曾祖父の時代から家には大工道具が揃い、朝起きれば祖父や父がカンナを研いでいる環境で育ったという森下社長。社長の他に二人の兄がいる森下家3兄弟が家づくりの道に進んだのは当然の成り行きだったと言えるだろう。現在は、長男の統括の下、木造注文住宅事業を行うモリシタ・アット・ホームと、リフォーム事業を中心としたモリシタ・アット・リフォームに枝分かれした形で事業を展開しているが、いずれも代々受け継いできたこの姫路の地での家づくりをそれぞれの信念と研究の成果とともに進化させている。

家系からみればスムーズに現在の職についたと見える森下社長だが、本人は自らを異端児だと語る。
「岡山の私立大学に進みましたが文系の学科で建築系ではありませんでした。兄2人は建築系の大学を出て1級建築士の資格を取るという王道を通っていますから、私はどちらかといえば兄弟の中では異端児ですよ。」
兄たちとは歳が離れていることもあり、父親にも家業を継ぐことを特に期待されてはいなかったというが、森下社長が大学卒業後に選んだ道は大手ハウスメーカーの営業だった。そこで、悪戦苦闘しながらも住宅メーカーの家づくりのノウハウを学び過ごしていたが、ある時、二人の兄たちから連絡が入った。父がやっていた街の工務店は、転機があって鉄骨住宅を扱うハウスメーカーの下請け業を行うようになっていた。既に家業を継いでいた兄たちは、さらに新規事業の立ち上げを考えており、「これからはローコストの住宅が増えてくる。品質の高い住宅を、今までよりも安い価格で提供しよう。」と森下社長に相談を持ちかけた。どうせ姫路に戻ってくるなら、事業立ち上げから参加したほうが勉強にもなるだろうという兄たちの言葉に後押しされて、森下社長は木造新築事業の立ち上げに参加することとなる。

『お断り』から広がった口コミ

平成10年に新規事業として木造新築事業を立ち上げ、ゼロからのスタートを切ったモリシタ・アット・ホームも、現在では、社員総勢15名と決して大規模ではないものの、年間平均約60棟を手掛ける実績を誇る会社となった。
これだけの実績を上げるためには、同じエリアのビルダーや工務店と言った競合他社とさぞかし熾烈な顧客獲得争いがあるのではないかと疑問に思うが、森下社長はこう語る。
「実は特にどこかとバッティングするというのはないですし、逆にいうと大手ハウスメーカーさんでも建ててくださるような価格帯、顧客層の方も多いのかなと思います。」

自然の光や風が心地よく入るリビング。梁や柱、建具の木が暖かな雰囲気を演出している。では、そうしたお客様がどのようにモリシタ・アット・ホームを知り、惹かれていくのであろうか。同社では、いわゆる“口コミ”によるお客様が多いという。友人、知人にモリシタ・アット・ホームのお施主様がいたというケースはもちろんのこと、面白いことに同社での家づくりを検討したものの契約には至らず“お断り”されてしまったお客様からの口コミも多いというのだ。その理由をさぐれば、同社の家づくりの真髄が見えてくる。
「よそで建てますとなった時に、うちではあまりお客さんの袖をつかんで、考え直してくださいとは言いません。その替わり、これからの家づくりで注意してほしい点はズケズケと言わせていただきます。」
例えば夢を見て価格の高い他社での建築を選択した場合、その選択を否定することはせず、現実問題として資金繰りの大変さを説いて、将来の見通しを立てるようアドバイスをしたりもするという。その自社の顧客だけにこだわらない、家づくりとご家族の暮らしをしっかりと見据えた誠意あるアドバイスが功を奏し、一旦他社と商談を進めても行き詰った時に戻ってくるお客様や、前述のように親しい人が家を建てるとなった時に、自分は他社で建てたもののお勧めの会社としてモリシタ・アット・ホームの名をあげる方がいらっしゃるのだと言う。

耳に痛くても誠意を貫くセールストーク

エレガントな雰囲気の主寝室。洋服をスマートに収納できるクローゼットなど使いやすさを考慮した収納の提案も。

「お客さんをだまして家を売るくらいなら売らなくていいと社員にも言っているんです。そんな売り方は粋じゃないですから。」
と断言する森下社長。その誠意は時にはお客様の耳に痛いような情報となることもあるが、あくまで誠意を貫いたセールストークが様々なお客様の心に響いている。

モリシタ・アット・ホームの顧客エリアは兵庫県の西藩と呼ばれる瀬戸内海側の西側エリア。
県内の他のエリアと異なるのは注文住宅が強いエリアで、特に同社の場合は土地から探すお客様が多いという。また、近年ではご両親の土地に建築するケースや二世帯住宅を建てるという方が増えている。
「二世帯住宅は得意なんです。二世帯は親世帯と子世帯をうまくつなぐことがメイン。確率的には旦那さんのご両親と住むケースが多いのですが、この場合誰が一番立場が弱いかと言ったら奥様です。だから、ご主人に親と嫁を天秤にかけて、嫁を取らないなら二世帯なんて建てるなという話をします。奥様にしてみたら他人の中に放り込まれて、誰も味方がいないのは苦しい。それなら二世帯にしないほうがいいと。」
また、息子や娘の家を検討しているご年配の方にはこんな言葉も。
「息子さんの家を下見に来たというご年配のお客様には息子さんがご結婚されているか聞きます。してないと答えられたら、では、出しゃばらないほうがいいですよとアドバイスするんです。親御さんの気持ちはよく分りますが、息子さんは結婚もしていないのに、ご両親が決めつけようとしているから、息子さんからしたら心閉ざすと思いますよと。」
こうした辛辣なアドバイスもお客様を想えばこそ。自社の顧客に成り得るお客様かという見極めも大事だが、見きわめる前にどんなことに悩んでいるのか最初のお話だけでもきちんと聞いてアドバイスする。その上で、予算面等で自社と合わなければ信頼のおける他社をお勧めまでするというのがモリシタ流なのである。

『姫路基準』のいい家を

エアコン2台で家まるごと冷暖房できる省エネ性能を実現。床暖房を圧倒するコストパフォーマンスが魅力の床下エアコンも搭載。

森下社長の説く『粋な売り方』『家づくりは家族づくり』の姿勢を会社全体に浸透させているのが、週に一度の会議である。
この会議、営業会議、工事会議、企画会議、すべてをなんと社員全員参加で毎週一回木曜日に行っている。かかる時間は短かくて3時間、長ければ5時間にわたることもあるという。
営業会議であっても全員参加のため工事担当から庶務、パート社員まで参加する。これによって、会社で今起こっている事、問題や危機への意識が全員で共有できそれぞれの持ち場でできることをやるという姿勢に繋がっている。同様に研修で他社へ訪問したり、セミナーに参加するという場合も極力全員参加で行っているという。

そんなモリシタ・アット・ホームが『家族が健康で仲良くなる健康住宅』を突き詰め、さらに目指す住宅とはどんな住宅だろうか?
同社では暮らしやすさ=家族が健康で仲良く暮らせるという定義があったが、それをさらに具現化する取り組みとして使いやすい収納の計画や暮らしやすい動線の工夫などを提案している。また、改訂される省エネ基準も考慮して自然の太陽の光や風通しをどれだけ有効に使って、快適に暮らしながらコストを抑えることができるかということも提案している。
「私たちは勝手に『姫路基準』と言っているのですが、この地域で建てるならこれぐらいのスペックが最適だと私たちなりに決めていって提案したいと考えています。」
幸いこの地域は温暖で台風も少なく、降雨量や積雪量も多くはない。そう考えれば過剰なスペックよりも、最適なスペックで最適なコストの家を建てたいと森下社長は考える。また、ハイスペックでありさえすればよいという風潮にも疑問を呈し、職人のあいさつや現場の清掃なども重視し、家づくりが単なるものづくりではなく『人づくり・ココロづくり』であることを伝えていきたいと語ってくれた。

ピカイチ社員

工事課 課長 木津 克也 氏

工事課 課長 木津 克也 氏Q.担当している仕事内容は?
工事課ということで現場監督が主な仕事です。自分を含めて当社の現場監督は3人です。その3人で全棟を管理しているので、多い時だと一人で年間35棟ぐらい。月に3~4棟を担当しています。

Q.少人数で効率的に現場を管理するコツは?
隔週で工程会議を行っていて、そこで明確な工程を発表し、業者さんにはそこで決めた計画に従って動いてもらうようにしているんです。そうしないと、現場監督一人一人の担当する現場の数が多いのでその場その場の段取りでは、とても見切れません。工程表を一度作ったら、その通りにやってくださいと業者さんにはお願いしています。遅れても早まっても、みんなに迷惑がかかるので、計画を厳守するという姿勢が浸透していて、大工さんも工程表を守ってくれるので効率的に進められていると思います。

Q.仕事をしていて印象的だったことは?
建築から引渡しまで、そして引渡し後のアフターメンテナンスも担当しているので、お客様と接する時間は社内でも一番長く、その意味では営業マンよりも付き合いは深いかもしれません。そういったこともあって引き渡し1~2年後の点検時に、あるお客様が「点検はもういいからお茶を飲んでいけ」と言ってくださいました。点検はもちろん行いましたが、それだけ信頼とか好感を寄せていただいているというのが印象的でした。あとは、小さなお子さんをお持ちのお客様が多くて、メンテナンスの依頼のついでに、お世辞もあるでしょうけど、お子さんが私に会いたがっているのでいつ来られますか?という催促を受けると、とても嬉しいですよね。

モリシタ・アット・ホームのこだわりPOINT

家族が健康で仲良くなる健康住宅専門店

社長のひとこと

家づくりとは、「家という器」の完成ではなく、「器をつくる過程」こそが、もっとも重要です。
家族の将来の課題や問題に正面から向き合い、一つ一つ答えを出していくこと。それこそが家づくりの「本質」であり、家づくりとは家族づくりだと考え、私たちの目指す「家族が健康で仲良く暮らせる家」を望まれるお客様のために全力でお手伝いをしています。

会社外観

会社概要

社名

株式会社 モリシタ・アット・ホーム

代表取締役

森下 泰成

本社

〒670-0085 兵庫県姫路市山吹2丁目12番30号

電話

0120-736-066

ホームページ

会社沿革

昭和37年

(株)森下工務店 創業

昭和42年

(株)森下工務店 姫路出張所 進出

昭和50年

(株)モリシタハウスに社名変更

平成6年

リフォーム部署立上げ

平成10年

木造注文住宅部署立上げ

平成17年

リフォーム部署をモリシタ・アット・リフォームに、注文住宅部署をモリシタ・アット・ホームに社名変更

事業内容

木造注文住宅

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